舞 妓 展

『  春   夢  』  30 号

( 個展 日本画「舞妓麗色」展より 於:京都高島屋 )

 舞妓を描きだしていつしかもう20年近くになってしまいました。今や私のテーマーの一つとなりましたが、いくら描いてもなかなか納得行くものは出来ません、尽きない魅力をいつまでも感じながら描いて行きたいと思います。このページにおいては「舞妓」展をどうぞ御高覧下さい。
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★ 『 舞 妓 』






『 舞妓漾々 』 80号(「京の今日展」より)





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★ 『 舞 妓 』 10号          ★ 『 舞 妓 』 12号






『 花降る頃に舞い立ちて 』 172・×310・(「甦る屏風展」より四曲一双の内)





『 風行く頃に舞い寄せて 』 172・×310・(「甦る屏風展」より四曲一双の内)





       

『 金 扇 舞 妓 』 30 号            『 春 秋 』 30 号
          (K 画廊所蔵)                (T.T 氏所蔵)





『 交 舞 』 30 号





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『 散 花 』 30 号               ★ 『 風 音 』 30 号




    

『 門 出 』 30号               『 先 こ う 』 30 号





       

『 迎 春 』 30 号             『 白 秋 』 30 号




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「舞妓」 (T画廊所蔵)
 この絵の元になった舞妓は大変賑やかでお喋り好きな底抜けに明るく楽しい妓でした。“仕込みさん”の頃の八朔では白い夏の着物でお姉さん舞妓に日傘を差し掛け後を追っていましたが、まだまだ幼さの残る愛らしい子で大変控えめでけなげな様子でした。舞妓で会った時にはそんな印象が吹っ飛ぶようで驚かされました。お囃子の音も無いままに「君に扇」の振り付けを舞ってポーズをしてくれました。








「舞妓」 (T画廊所蔵)
 この絵の特徴的な着物は祇園の或る御茶屋(兼・置き屋)さんが、出始めの舞妓に着せている着物でなかなか描く機会が有りません。自分勝手に“(八百屋)お七の着物”と称して何度か作品化してみました。この絵のモデルをしてくれた舞妓は残念ながら身体を悪くして綺麗な盛りにやめて行きました‥‥。
 初めてこの着物姿の舞妓を描いたのはこの妓のすぐ上の舞妓が着て来た時でとても新鮮な感動が有りました。その妓がまだ中学生の制服姿のあどけない頃を見知っていたので、“お七の着物”で艶やかに立派な舞妓姿になって現れた時は私なりに何とも言えぬ感慨がありました。








「舞妓」
 舞妓のこしらえは頭のてっぺんから足の先まで全て“決り事”で満ちています。そんな意味で“生きている様式美”の世界と言えるのではないでしょうか。
 舞妓自体を描こうとした場合、“舞妓”の知識無く描いていると、時には大変な間違いをしていて恥ずかしい思いをする事があります。“花”を描くにしてもできる限りの写生を尽くし、またその花を知り尽くした上で、自分の感じた花をより自由に描きたいと願います。“舞妓”を描くにしてもまた同様と考えます。ただ形だけ写し取ったり、写真をいくら上手に再現してもそれではとても本当に舞妓を描いたとは思えません。








「舞妓」 (M.Y 氏所蔵)
 ある小説の中で暗闇から少女が立ち現れる場面があり、とても美しく印象的なイメージとして私の中に残っています。今でもその時に感じたものが蘇り、幾度となく絵の上の姿として現れて来ます。そうしたイメージを舞妓の姿で描いてみたものの一つです。










「游舞」 (K.K 氏所蔵)
 春が明けると“桜”と共に花街の“踊り”が次々と開花します。毎春それらを観ると「あ−春になったナー」と感じます。
 私が描く舞姿は本当の舞から考えると必ずしも頷けるものではないのですが、いつも私なりの描きたいイメージで描いています。こうした動きのあるポーズも自分のイメージを元にして自分なりに作ります。ふとした動きの瞬間の姿に“感じるもの”が描き出せたらと思いながら。








    「紅粧」 (S旅館所蔵)
 舞妓達はいつも独特の口の開け方をして物を食べます。それだけを注視していると、どこか滑稽で思わずこちらの口元が緩みます。
 舞妓は丹念に塗った京紅を何かにつけて気使います。小さく描かれた口元を大きく開き、食べ物が唇に触れないように口中に差し込みます。食べる事を終えるやいそいそと、手鏡と京紅を取り出しては無心に紅を直します。キリリと鮮やかにひかれた口元からも舞妓達の大変な気遣いが伺えます。








「緑蔭」
 舞妓は大変美しく愛らしくまた戀おしく感じます。 が、正直なところ、皆が皆必ずしも美人と言えないのが本当かと‥‥。けれども個々の持つ憎めない人柄や魅力が一人一人を生き生きと輝かせています。この絵の舞妓も決して美人とは言えないけれど“下がり眉毛”のなんとも愛嬌に満ちた話し上手な子で、そんな愛して止まない人柄が絵に描かせます。
 人間味に乏しい単なる『美人画』と言う物に私はどうも魅力を感じません。




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★ 「 舞 妓 」



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『 舞 妓 』 S M              『 舞 妓 』 3 号




   

『 白 愁 』 6 号               『 花 風 』 6 号



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『 白 風 』 6 号               『 静 風 』 6 号









       

『 舞 へ 』 12 号              『 游 舞 』 12 号




    

   『 花 誘 い 』 12 号               『 風 の よ う に 』 10 号
                                            (Y.Y 氏所蔵)   



         

 『 夜 雨 』 12 号              『 散 花 』 6 号




       

『 舞 妓 』 4 号           『 先こうの日 』 1 0 号
       (K 画廊所蔵)                 (料亭H 所蔵)



  

『 雪 』 3 0 号 (H.Y 氏所蔵)              『 雨 に 』 1 2 号


       

『 舞 妓 』  S M          『 舞 妓 』  S M



    

          『 白 陽 』 1 0 号                 『 姉 妹 』 1 2 号








 (略歴) 1943年 京都市生まれ 京都市立芸術大学日本画専攻科卒  以後 無所属にて創作活動
           京都日本画美術展・同選抜展 
                          東京セントラル美術館日本画大賞展 4回 入賞・受賞
                   日仏現代美術展 フランスソワール賞受賞
      上野の森絵画大賞展
         現代日本画「甦る屏風展」
                             個 展  6 回  (マイジャーギャラリー・京都高島屋など)
                    『日本画 京の今日』展 (伝統からの挑戦)  
                                     『日本画 きのう京あす』展 (京都日本画協会創立70周年記念特別展)
             『京都日本画家協会 第1期展』

★   NHK文化センター  梅田教室       「 日本画をやさしく 」         講師
    NHK文化センター  西宮ガーデンズ教室    「日本画をやさしく」          講師


★     日本画教室《楽人衆》 and 「着衣人物写生会」   主催              


★   京都日本画家協会々員   京都市在住 

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